2021/12/21
左手のピアノの世界
週末、
左手のピアノの国際コンクール大阪大会アマチュア部門において、
息子が入賞することができました。
第一回目に引き続き、二度目の受賞です。
息子は4歳の時に発症した脳腫瘍の術後、
軽い右半身麻痺が残りました。
体調も不安定で無理できない身体で、
とにかくできることで楽しみをみつけようと、
リハビリを兼ねて、病気の前から習っていたピアノを再開させました。
家庭の中に音楽環境があったので、
無理なく続けさせていたつもりでしたが、
肝心の本人が好きで弾いているようではない姿に
どうしたものかと思い悩んでいた時、
テレビから左手のピアニスト館野泉さんの演奏が流れてきて、
「これだ!」と
涙しながら聴き入っていたことを今でも覚えています。
失ったものを追いかけていた時は
人と比べてできないことを数えて苦しかったけれども、
逆転の発想で
あるものに目を向けると
そこには新雪が降り積もった上を歩くような
ワクワクの世界が広がっていました。
我が家に起きた事例のように、
お母さんの悩みは、
もしかしてお子さんの特徴であり、
将来、特技に変わるかもしれません。
神戸垂水のmahina相談室において、
一緒にその悩みを解消できるように
お手伝いしていきたいと思います。
そして、息子をきっかけに
「左手のピアノってどんな世界なの?」と
多くの方に興味をもってもらえると幸いです。